赤ちゃんを授かるために、あなたができること

女性編

●赤ちゃんを授かるために、あなたができること

 「愛するパートナーとの間に、可愛い赤ちゃんを授かりたい」……結婚して二人の生活が落ち着いてくれば、このような思いが生まれてくるのは、とても自然なことです。

しかし、「授かる」という言葉を使うように、赤ちゃんに関しては「つくろうと思ったら、すぐできる」というわけではないのが悩ましいところ。
しかも、現代の不妊の特徴とて、「体の機能に特別な問題があるわけではないのに、なぜか赤ちゃんができない」という、「なんとなく不妊」の悩みを抱えている女性が増えている傾向があるようです。

一般的に、避妊をしないで性生活を送っているのに、2年過ぎて妊娠しない場合、何らかの「不妊原因」があると考えたほうがいいと言われています。
しかし、共働きでお互い忙しく性生活を送るタイミングが合わないこともあるでしょう。
さらに、忙しさが原因で生活リズムや食生活の乱れ、睡眠不足などにより、知らぬ間に心身へのストレスを蓄積して、病気とはいかないまでも「妊娠しにくい体」になっていることも考えられます。

赤ちゃんは、お母さんのお腹の中で10ヵ月ちょっと過ごし、お母さんの体を通じて栄養をもらって大きくなります。
つまり、それに耐えられるくらいの「健康状態」が保たれていない体では、妊娠は成立しないと考えるべきなのです。
そう、赤ちゃんが欲しいと思ったときから、あなたの体はもうあなた一人のものではないのです。
もしあなたが「なんとなく不妊」であれば、病院に行かなくても、正しい知識さえあれば、自分で解決していくことが可能です。
わかりやすく言えば、「体質改善」を行なうと考えてください。
もちろん、子宮や卵巣機能に疾患があって妊娠しにくい場合もあるでしょう。
そのような時も、医学的な治療と平行して「体質改善」を行なうことで、より早い治癒と「妊娠の確率」アップを実現することができるはずです。

不妊治療を行なう生殖医療という分野がありますが、人によっては期待したような効果を得られないこともあるのが現状です。
薬の副作用が辛くて、挫折してしまう人もいます。
これは、西洋医学一辺倒になっていることに一因があると私は考えています。

妊娠のメカニズムというのはとても複雑でデリケート。
薬によって一部の機能を高めるだけでは、バランスが崩れて、母体全体としては万全の状態でなくなるケースもあり得ます。
また、タイミング療法だけ行なっても、赤ちゃんが宿るお母さんの体が健康と言えない状態では、やはり妊娠は成立しないでしょう。

健康な体をつくる基本は、「食べ物」。そして、卵巣や子宮の機能を高めるための「冷えの解消」。
そうして母体の準備を整えた上で、もっとも妊娠の確率が上がるタイミングで「幸せな夫婦生活を持つ」ことが、赤ちゃんを授 かる3大条件と言えるのではないでしょうか。
本書は、そうした考え方から、カップルの努力で赤ちゃんを授かる知恵をあなたにお届けしています。

月に1回たった半日~24時間しか生きられない卵子。
これに、約1億個もの精子が向かっていくのに、子宮までたどり着いて無事卵子と会えるのはたった一つだけ。
さらに受精して、お母さんのお腹の中に着床するまでに は、いくつもの「壁」を乗り越える旅をしなければならないのです。

改めて妊娠のしくみに立ち返ると、「生まれてきた赤ちゃん」こそが、奇跡的な存在と思えてくるのではないでしょうか。
「なかなかできない」と焦りや不安を感じたときには、この妊娠の奇跡を思い出してみてください。

かと言って、矛盾するようですが妊娠がとても難しいことだというわけではありません。
体と心の準備をしっかり整え、夫婦で愛し合うことができれば、「妊娠の確率」を上げていくことは可能なのです。

赤ちゃんは、ご夫婦にとって一番いいタイミングで授かるようになっているもの。
そう大らかに構えて、決して無理はせず、できることから共に頑張っていきましょう!


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先生の豆知識コラム

川上智史

北里大学院医療系研究科医学
専攻博士過程修了医学博士

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