香りは脳の中でもっとも原始的な部分に直接作用し、理屈抜きに体が反応するという、効果を発揮します。女性のエステやリラクゼーションのための
マッサージサロンでは、花や植物から抽出した精油を使って、その香りを楽しみながら、心身の健康の改善を図っていくアロマテラピーを取り入れるお
店も多くあります。
アロマテラピーというと、女性の趣味的な要素が強いと感じるかもしれませんが、男性機能の向上にも役立てることができます。
特に、心因的EDが
原因で、セックスに自信をなくしている方、セックスに対する不安感を取り除きたい方、もっと大胆になりたい方などは、「香り」の力を借りてみると、良い変化が期待できるかもしれません。
一番のお勧めは、「ジャスミン」です。
ジャスミンの香りを嗅いだことがあるでしょうか。
甘くて上品な香りです。夜になるとその香りが増すと言われることから、ためらいを取り除き本能を呼び起こし、人間としての欲求を開放する花とされ、「夜の女王」の異名を持つ花でもあります。
歴史的なエピソードとして、クレオパトラが「媚薬」としてジャスミンの香りを利用し、敵対する国の将軍を自分の虜にすることで、意のままに敵国を手中に収めたという話も伝わるような、魅惑的な「香り」なのです。
アロマテラピーで使用するのは、このジャスミンから抽出した精油。
化学的に見ると、酢酸リナリルが主な成分となっており、これは脳内神経伝達物
質のひとつであるセロトニンの分泌バランスを改善する働きがあると言われています。
セロトニンは、緊張や不安を和らげ精神を安定させたり、自律神経のバランスを整えたりする、私たちの体にとって大切な役割を担っています。
もちろん、男性機能を活発に働かせるためにも欠かせません。
ところが、過剰なストレスや脳の疲労の蓄積、運動不足、夜更かしや昼夜逆転のリズムの生活スタイル、太陽光を浴びる機会の減少などで、現代人は
セロトニンが欠乏しがちになっています。
生活スタイルの改善はもちろん、それと同時に、精油の力を借りて、セロトニンを活性化していきましょう。
この章で紹介したリンパや足の反射区へのマッサージ用のオイルにジャスミン配合のものを使ってみたり、ベッドルームにジャスミンの香りを漂わせてみたり、いろいろ活用できます。
女性のほうがこうした知識には詳しいと思いますので、「これいい香りだから買ってみた」と精油を購入して、パートナーに活用してもらうのも良い知恵かもしれません。
ジャスミンに含まれるゲラニオールという成分は、女性を魅力的に見せる「フェロモン」とも言われる、女性ホルモン「エストロゲン」の分泌を活発
にします。
目の前のパートナーからフェロモンが送り出されることで、男性のあなたの本能も刺激され、男性機能が活性化することにつながり、自然にセックスへのムードが高まるはずです。
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