昔から、足裏は「第二の心臓」と呼ばれてきました。これはどういう意味だか、おわかりでしょうか?
心臓は、全身に血液を送り出すポンプの働きを担っています。
心臓から送り出された血液は、重力に従って足の末端まで流れていきます。
この足の末端まで流れた血液を、重力に逆らって、再び心臓に戻すためどうしているか。
歩いたり運動したりすることで、足の筋肉を収縮させ、その力がポンプの役目を果たして、勢いよく血液を心臓のほうへ送り返しているのです。
ところが、運動不足や疲労の蓄積、冷えによって、血液やリンパの流れが滞ると、汚れた血液をしっかり心臓まで戻してろ過できないため、あふれ出
した老廃物が足裏に溜まることになります。
このように足裏が老廃物のたまり場になってしまうと、体の各器官へ異常が出てきます。
男性不妊への影響としては、陰茎への血流悪化が起こって勃
起力が弱まりますし、男性ホルモンを分泌する腎臓へも新鮮な血液や栄養分が届かず機能低下するでしょう。
足裏に老廃物が溜まれば、分厚く硬くなり、末梢神経への刺激が弱くなります。
すると、自律神経がうまく働かなくなり、各器官への命令をうまく送
れず、体全体のバランスが崩れていくことにもつながるのです。
普段、運動不足を感じている人、足がむくんでいるなと感じる人は、まずご自分の足裏をチェックしてみてください。
男性不妊の方が特に注目したいのは、「生殖腺」の反射区のあるかかとです。
東洋医学では、足裏にはそれぞれ体の各器官につながっている「反射区」があると言われ、不調のある部分は硬くなったり、押すと痛みを感じたりします。
これは血液やリンパの流れが滞っていることが原因です。
もし、あなたの「かかと」が、分厚くひび割れたりかさかさだったり、色が黄色かったり黒かったりするようなら、そこに不調があると判断できます。
赤ちゃんの足裏のようにやわらかく、軽く赤みがさしているのが、健康な足裏です。
マッサージをすることで、そうした足裏に戻していきましょう。
硬くなっていると指では刺激しにくいので、市販の青竹踏みを使ったり、ゴルフボールを踏んだりなどするとマッサージ効果がアップします。
かかとの他に、刺激すると男性機能アップにつながる「反射区」は
(1)両足の親指の中央
(2)足の外側にあるかかとの骨の外側
の2つです。
(1)はホルモンの分泌指令を出す「脳下垂体」につながっており、ここを刺激することで、男性ホルモン分泌を促すことにつながります。
(2)
は、生殖腺の「反射区」。ここを刺激することで、精巣の働きを活発にし、造精機能をアップしていくことができるでしょう。
足指の中央は、握りこぶしをつくり、人差し指の第二関節を「反射区」に押し込むようにすると、マッサージしやすいです。
かかとの骨の外側は、甲
の上から外側をつかむようにして、親指で「反射区」を上下左右に広げるように刺激すると良いでしょう。
なお、「反射区」の正確な位置が把握できなくても、そこを含めた周辺をマッサージすれば十分効果は期待できます。
皮膚を傷めないよう、力を入れ
すぎず、滞った血を心臓へ戻すようなイメージで、行ってみてください。
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