医学的に見た「妊娠しやすい体位」とは?

女性編

子宝に恵まれる幸せセックスとは

●医学的に見た「妊娠しやすい体位」とは?

俗説としては、さまざまありますが、セックスの体位と妊娠率の因果関係を示す科学的なデータは、今のところありません。
とはいえ、がっかりする必要はありません。
妊娠するためには、射精された精子がスムーズに子宮に進入していけば良いと考えれば、それに適した体位はいくつかあるからです。


妊娠しやすい体位

基本的に、子宮の入り口に精液が溜まるような角度で射精されれば、精子が子宮に取り込まれやすいと言えるでしょう。
一番理想的なのは、やはり正常位です。
イラストのように女性がひざを立てると、膣が後ろ側にスロープのように傾き、精子が進入しやすくなります。
腰の下に枕などを入れて、腰の位置を高くすると、より精子の進入を助けるでしょう。

側仰位もお勧めです。卵管や子宮のある骨盤下部を圧迫しないので、精子の進入を邪魔しません。
イラストのように、男性の腰にからませた脚をぐっと自分のほうへ引き付けると、より結合が深くなり、オルガスムスも得やすいでしょう。
あなたが腰痛持ちだったり、お相手との体重差が大きかったりする場合は、正常位よりこちらのほうが楽かもしれません。

もう一つ、女性がひざを立てて腰を高く上げ、男性が後ろから挿入する形の後背位も、膣の傾斜から精子が進入しやすい角度です。
ひざを胸に引き寄せるようにすると、より密着度が高まり精子の侵入を助けます。
しかし、女性によっては、パートナーの顔が見えないことで安心感やオルガスムスを得にくい場合もあるかもしれません。
体位に関しては、あなたのオルガスムスを優先させるような形で、フィニッシュの形を誘導してみてくださいね。

というのも、[妊娠確率を上げるための夫婦生活のヒント]でも触れましたが、女性はオルガスムスを感じることで、より多くの精子を取り込もうと、膣の入り口が広がるとともに、子宮も収縮するからです。

さらに、精子を膣の奥深くへ導くためには、セックスの後の過ごし方も重要です。
女性はすぐにシャワーを浴びにいくなど動かず、ひざを立てたり、腰を高くしたりして10分程度リラックスして過ごしましょう。

できれば、パートナーとスキンシップしながら「気持ち良かった」「素敵だった」などと語り合えれば、より幸福感が増し、オルガスムスを長引かせることができます。
うまくいけば、「もう1回」という雰囲気も生まれ、それだけ妊娠確率もアップするかもしれません。

ただ、体位に関しては、あくまで参考程度にとどめてください。
セックスに関してはあまりテクニック的なことにこだわらず、まずは頻度を増やし、「幸福感」を得るという気持ちの充実をはかることを優先するのが、妊娠率アップの秘訣と言えるでしょう。


先生の豆知識コラム

川上智史

北里大学院医療系研究科医学
専攻博士過程修了医学博士

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