「勃起力」の鍵を握る、自律神経の整え方

男性編

知っておきたい「精子」の話、「勃起」のしくみ

●「勃起力」の鍵を握る、自律神経の整え方

ご自分の生活を振り返ってみて、「交感神経」の休む暇がないと感じた方は、できるところから生活改善をして、「副交感神経」が優位になる、リラックスタイムを持つ努力をされると良いでしょう。
「リラックスしなくちゃ」と思っても、自律神経は意識的に切り替えることができない、というのが難しいところ。ただし、やり方はあります。

基本的に、自律神経は自動的にコントロールされているのですが、その中で唯一コントロールできるものが、「呼吸」です。
通常の呼吸は、無意識に行っているのですが、その速さや回数を自分で意識的にコントロールすることもできますよね。
つまり、呼吸法を自覚的にコントロールすれば、自律神経に働きかけて、バランスを調整していくことができるというわけです。

気づいていらっしゃるかわかりませんが、心身が緊張状態にあると、呼吸が浅くなっています。
興奮すると、肩が上下して、呼吸が荒くなるのも同じです。
こうしたときに、あなたはどうするでしょうか。
緊張を和らげるために、気持ちを落ち着かせるために、深呼吸をしたり、息を深く吐いたりしませんか?これは、無意識に自律神経のバランスを整えようと、体が反応しているのです。

ゆったりした呼吸を、リズミカルに繰り返すことで、心は穏やかになり、心身の緊張状態が緩みます。
いわゆる「腹式呼吸」をマスターすることで、自律神経のバランスを整えていくことができますから、1日に1回寝る前にでも、下記の要領で無意識に蓄積している心身の緊張を解いてあげましょう。

実践する環境としては、蛍光灯の明かりの下は望ましくありません。交感神経を刺激してしまいます。
明かりを暗く絞るか、間接照明など、直接瞳に光を感じないようにすると、よりリラックス効果を得られるでしょう。
好きな音楽をかけたり、アロマを焚いたりしても良いですね。
服装も締め付けるものではなく、パジャマやジャージなどで行なってください。


自律神経のバランスを整える「腹式呼吸法」

  • 背筋を伸ばして、目をつむって仰向けに寝転びます。

  • お腹の上に両手を乗せ、口からフーッと音を立てながら、十分に息を吐ききります。

  • 次に、鼻からゆっくり息を吸います。十分に吐けたなら、自然に空気が入ってきますから、気張って吸い込もうとしなくとも大丈夫です。吸った息が下腹に入るようなイメージでおなかを膨らませましょう。

  • 吸ったところで、息を止め、ゆっくり1、2、3……と7まで数えます。肺のすみずみまで、酸素が行きわたるのを感じてくだい。

  • 再び、ゆっくり口からフーッと、1、2、3……と8まで数えながら息を吐いていきます。吸った時より、吐く息を十分長く、というのがコツです。

  • 2~4までを10回程度繰り返します。

まずは、お腹が膨らむのを実感してもらうため、寝ながらやる方法をご紹介しましたが、慣れてきたら、椅子に座りながらでも「腹式呼吸」ができるようになります。
仕事中にストレスが溜まってきたなと感じたら、自分のデスクでこの呼吸法を4~5回でもしてみると、だいぶ心身の状態が違ってくるはずです。

ゆったりとした深く長い呼吸を繰り返し、肺の奥まで酸素を取り入れることで、血液の流れが良くなり、体温が上昇すれば、全身の細胞の働きが活性化します。
浅い呼吸のため、酸素不足になっていた脳にも新鮮な酸素が行き渡れば、ホルモン分泌指令も活発に出せ、生殖器自身も元気に動き始めるという好循環が起こるのです。

気持ちのコントロールはもちろん、体のバランスのコントロールもできる「呼吸法」を、是非、あなたの健康法の中に取り入れてみてください。


先生の豆知識コラム

川上智史

北里大学院医療系研究科医学
専攻博士過程修了医学博士

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