普段、何気なくしている習慣の中に、造精機能を低下させる行為がある可能性があります。
病院で不妊検査を受ければ、生活習慣についても細かい問診を受けますが、その中から、特に精子の数や運動率に悪影響と思われることをリスト化してみました。
ご自分の毎日を振り返って、チェックするなど活用してみてください。
喫煙をしている人はしていない人に比べ、精子の数は減少し、運動率が低下する傾向があります。
これは、タバコに含まれる有害化学物質が取り込まれることで、体内の活性酸素が増えることが原因。
精子が「酸化ストレス」を受けて傷ついてしまうのです。
受動喫煙でも、その影響はほとんど変わりません。
精巣内にはアルコールを分解する酵素があるのですが、分解される過程でできるアセトアルデヒドという非常に毒性の高い物質が精巣中で増加すると、精子を作る能力が低下。
また、アルコールは生殖能力に不可欠な亜鉛の吸収も妨げるなど、精力減退を招きます。
大豆食品に多く含まれるイソブラホンは女性ホルモンを活性化しますが、男性ホルモンの分泌を抑制する働きがあると、欧米の研究からわかってきています。
しかし、長らく大豆食品を食べてきた日本人に対する影響は不明な点も多く、好きでよく食べる方は、少々控える程度を心がければ良いでしょう。
科学者たちの間では、陰嚢、精巣の温度が1℃上昇するだけで、健康な精子の生産量が最大40%減少するということが知られているとも言われています。
これらの部位を温めすぎないことが肝心です。
パソコンの熱や電磁波が、陰嚢、精巣環境を悪化させる可能性があります。
陰嚢、精巣の温度が上がり、造精機能に悪影響の可能性があります。
陰嚢、精巣を締め付け、風通しが悪くなることで、造精機能が低下する恐れがあります。
適量を守っていれば概ね安全ですが、もともと造精機能が悪い方だと、使用をきっかけとして、精子数の減少や勃起不全などの副作用が起こる可能性があります。
育毛剤の成分によっては、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンの一種の働きを阻害する可能性がありますので、よく成分について見てみましょう。
その他、男性ホルモンの正常な分泌のためには、早寝早起きといった規則正しい生活や外食に偏らないバランスの摂れた食生活が大切なのは当然のことです。
食事については5章で詳しくご紹介していますので、そちらをご参照ください。
やめたほうがいいこと、取り入れたいこと、それらを一つ一つ整理して、実践していくことが、男性不妊改善につながっていくのです。
たとえ自然妊娠は無理で、人工授精に頼らざるを得ないという結果になったとしても、少しでも質のいい精子を作れる体でいる努力をすることは、不妊治療においても、決して無駄にはならないと、お伝えしておきます。
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