排卵障害の一因は、糖質の過剰摂取かもしれません

●排卵障害の一因は、糖質の過剰摂取かもしれません

朝食をよく抜く、ごはんや麺、パン類などの炭水化物ばかりでおかずのない食事をしている、寝る前に甘いお菓子やお酒を口にしてしまう……このような人は、注意が必要です。

「糖質」とは砂糖のことばかりではありません。
白米や小麦を使った食パン、麺類といった炭水化物も立派な「糖質」です。糖質は、体の中で分解されてブドウ糖となり、エネルギーとして使われる大切なものですが、糖質の高い食品をたくさん摂ると、消費しきれず血液中で余って「血糖値」を高めてしまうのです。

もちろん、誰しも食事をすれば、一時的に血糖値は上がります。
そのとき、すい臓からインスリンというホルモンが分泌されることで血糖値を正常な範囲まで下げて安定させるというのが、健康な体の仕組み。

ところが、常に糖質を過剰に摂取しすぎると、インスリンが大量に分泌されて血糖値が急激に下がり、それによって体が糖分不足を感じて、さらに糖分を補給したがり、再びインスリンが分泌され……という、体内の血糖値が安定しないバランスの悪い状態が続くことになってしまうのです。

これはもちろん健康に望ましくないことです。ことに、赤ちゃんを望む女性にとって深刻なのは、インスリンの過剰分泌が続くと自律神経のバランスが崩れて、排卵障害を引き起こす原因となる点です。
さらに、子宮内膜症の発症や進展も促すということもわかってきています。

糖分は体にとって必要な成分ではありますが、過剰摂取は禁物ということです。
お菓子や甘いジュースはもちろん、炭水化物オンリーの食事は避けるようにしましょう。