私たちの細胞をつくっているのは「たんぱく質」。そして、たんぱく質の最小構成分子がアミノ酸です。
私たちの体を作っているアミノ酸は全部で20種類あります。
その中で、体の中で合成できるのが10種類(非必須アミノ酸)、残りの10種類は合成できない(必須アミノ酸)ので、食事などで補給しなければなりません。
精子の主成分となっているのは、体内で合成できる非必須アミノ酸の「アルギ
ニン」です。
しかし、その生成量は食生活の乱れなどに左右されやすく、加齢によっても低下しますから、意識的して食事から摂るように心がけていきましょう。
と言うのも、アルギニンは精子の量と質ばかりでなく、男性機能にも大きく関係しているからです。
アルギニンには、勃起の持続に必要な一酸化窒素(NO)の分泌を促す働きがあります。
さらに、全身の代謝促進を促進し、脂肪の減少や筋肉の増加にも働きかけますから、摂取することで男性機能ホルモンの分泌向上にもつながっていくのです。
ただし、アルギニンは、これだけ単体で大量に摂ってもその力を十分に発揮することができません。
他の栄養素とのバランスを考え、上手に献立の中
に混ぜていくことで、体内への吸収率が高まり、その効力を最大限に発揮することができると覚えておいてください。
アルギニンが多く含まれる食品には、下記のようなものがあります。
鶏肉、羊肉、乳製品、えび、かに、貝類、筋子、カツオ、マグロ、クルミ、落花生、大豆と大豆製品、米、ごま、レーズン、チョコレート
スムーズに体内に吸収されるためには、ビタミンB6と一緒に摂取すると良いでしょう。
ビタミンB6はアルギニン同様たんぱく質の多い食品に含まれているほか、海苔やバナナ、アボカド、マンゴーなどにも豊富です。
魚介類をメインにした和食メニューに海苔ごはん、鶏肉にナッツ類を使ったソース、チョコとバナナ、ヨーグルトを混ぜたデザートなど、献立のバリ
エーションを考えてみましょう。
手間ひまかけられないくらい忙しいときには、豆腐や納豆がお勧めです。
大豆や大豆製品ならばアルギニンとビタミンB6が同時に摂取できます。
冷蔵庫に常備しておくと、良いですね。
非必須アミノ酸でありながら、不足しがちなアルギニン。
夏場など、食欲の落ちたときは不足傾向になり、精力減退の原因となることも。
ビールのおつまみにナッツ類や冷奴、まぐろ納豆など、ちょっとした心掛けで補うようにしていきましょう。
もちろん、飲みすぎは厳禁ですよ!
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