「おりもの」に気になる点はありませんか？

●「おりもの」に気になる点はありませんか？

妊娠をめぐる女性の体調をチェックする上で、「月経」と同じくらい大切なのが「おりもの」です。「おりもの」とは、子し 宮きゅう頚けい管かん・膣ちつからの分泌物のこと。膣内に雑菌が侵入するのを防ぐ役割があります。排尿の際や、下着についた「おりもの」をよく観察すると、その変化で妊娠しやすい時期がわかったり、女性特有の病気のサインを読み取ったりすることもできるのです。
正常な「おりもの」の色は、無色か白で無臭。ただし、下着などに付着して時間が経つと黄色に変化します。
「色」や「におい」「量」がいつもに比べて極端に変化したときは、何らかの体のトラブルが発生している可能性があるので注意が必要です。

下記のチェックポイントを参考に、気になる点がないか調べてみましょう。

Check1 おりものの量が多い

排卵期になると、精子が進入しやすいように、頚管粘液が普段より多く分泌されるため、おりものの量も自然に増加します。
しかし、それ以外のときに下着が不快なほど濡れたり、急激に量が増えたりした場合は、子宮頚管や膣の病気の可能性が疑われます。

Check2 おりものの「におい」が強い

性行為感染症にかかっている恐れがあります。衛生環境に問題があったか、ストレスや疲れが溜まって免疫が弱くなることで感染することもあります。

Check3 おりものの「色」が濃い黄色、血が混じった色

性行為感染症、あるいは膣炎、筋腫などの可能性があります。
現在、病気の自覚症状がなくても、「おりもの」にこうした変化が見られるようなら、早めに専門医に診てもらうことをお勧めします。
放置しておくと、不妊や流産を引き起こす恐れもあるからです。
特に、性行為感染症は再発を繰り返すこともありますから、完治するまできちんと治療することが大切です。

妊娠していない女性にとって婦人科の敷居は高いかもしれません。
ですが、一日も早く元気な赤ちゃんを望むなら、恥ずかしがらずに、気になる点はどんどん相談するほうが賢明と言えます。
受診して、問題なければ、それこそ安心して妊娠に向けて努力していけるのですから。