「できにくいかも?」と思ったときのセルフチェック法

女性編

妊娠できる「体の準備」が整っていますか?

●「できにくいかも?」と思ったときのセルフチェック法

「赤ちゃんができない」と一口に言っても、その原因は様々です。
女性の場合、年齢的な制約もあり、赤ちゃんが欲しいという気持ちが先走ってしまうと、つい深刻に思い詰めてしまうことも多いのですが、場合によっては知識不足のための「悩み損」をしているケースも考えられます。

赤ちゃんを宿す女性は、自分自身の体のしくみについて、もっと理解を深める必要があると言えるでしょう。
自分自身の体のしくみについて知ることで、改善すべき点がはっきり見えてくるはずです。

また、本当に不妊の原因となる何らかのトラブルを抱えていれば、それに気づいて病院を受診するきっかけともなります。
これらのトラブルは放置すればするほど、改善に時間がかかったり、対処が難しくなったりするので、赤ちゃんを望むなら一日も早く自分の体の状態を把握する行動を起こすことです。

まずは、妊娠を妨げるトラブルの可能性がないか、以下のチェックリストに答えてみてください。

いかがでしたか?妊娠の成立には、次の2つの条件が必要です。

●受精可能な卵子があること
●着床可能な子宮内環境があること

ここに問題があるかどうかを、このテストではチェックしています。それぞれの質問に対して、具体的に解説していきましょう。

(1)~(5)は月経に対するあなたの状態をチェックする質問です。
ここに3個以上チェックがついた人は、婦人科系のトラブルが原因で月経異常を起こしている可能性が考えられるので要注意です。

まず、月経サイクルが20日以内の短い周期の場合は「頻ひん発ぱつ月経」と言って、ホルモンの分泌異常や排卵が行なわれていないのに月経が起こる「無排卵月経」の可能性があります。
当然、卵子がなければ妊娠はできませんから、これは婦人科への相談が必要なケースです。

反対に、月経サイクルが40日以上と長い場合は「稀き 発はつ月経」と言い、「黄体機能不全」が疑われます。
妊娠ホルモンと言われるエストロゲンの分泌が低い状態で、これが「隠れた不妊原因」となってしまうのです。

いずれの場合も、月経周期だけでなく、その間の基礎体温の変化を見ることで、より詳しく自分の体の状態を知ることができるので、次項「基礎体温が教えてくれること」を参考に、普段から基礎体温表をつけて確認することをお勧めします。

妊娠していないのに月経が数ヵ月も来ない場合は、ホルモンの分泌異常だけでなく、極端なダイエットや心因性のストレスが原因である場合が考えられます。
長期間放置すると卵巣機能の回復が難しくなるケースもあるので、2ヵ月月経が止まったら、早急に受診して対処するようにしてください。

月経痛は多少感じるものですが、会社を休んだり、横にならなければ我慢できなかったりという重度の場合は注意が必要と言えます。
不妊を引き起こす一因となる「子宮内膜症」は激しい月経痛が特徴だからです。
特に、35歳前後から急に激しくなったような場合は、「子宮内膜症」のほか「子宮筋腫」も疑われますので、一度婦人科に相談してみても良いでしょう。

月経血の量が少なすぎる、極端に短く終わる場合は、子宮の発育不全やホルモンの異常、無排卵月経が考えられ、いずれも不妊の一因となります。
反対に、月経血の量が多すぎたり1週間以上続く場合は、子宮筋腫の可能性もあるので、妊娠を望むなら早めの対処が必要となるでしょう。

一方、(6)~(8)はあなたの現在の体の調子をチェックする質問です。
ここだけにチェックがついた人は、機能的に妊娠の妨げとなる要因は抱えていなくても、赤ちゃんに好かれる子宮になっていない可能性が高いと言えます。
「はじめに」でも触れた「なんとなく不妊」につながる体調の不良なので、早めの体質改善をお勧めします。

過度なダイエットを繰り返したり、貧血や冷え症を放置したりしていると、自律神経のバランスが崩れ、ホルモン分泌の異常を招き、月経不順や排卵障害を引き起こす可能性もあります。
たとえ現在、子宮や卵巣にトラブルがなくても、体質改善をしていかないと将来的に本当に妊娠を妨げる病気を招く危険もあるので、くれぐれも自分の健康状態には気を配るようにしてくださいね。


先生の豆知識コラム

川上智史

北里大学院医療系研究科医学
専攻博士過程修了医学博士

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