二人目がなかなか授からないのはなぜ?

女性編

妊娠できる「体の準備」が整っていますか?

●二人目がなかなか授からないのはなぜ?

「一人目はすんなり妊娠できたのに、二人目がなかなかできなくて……」。
そんな悩みを抱える女性が増えています。これを「第二子不妊」と呼びますが、原因はいくつか考えられます。

原因1年齢を経たことによる“老化”

一番に考えられる原因が「老化」です。
ご承知のとおり、年齢とともに卵巣も子宮も老化し、妊娠の能力が低下していくのは避けられないこと。
「たった2~3年で?」と思うかもしれませんが、女性の妊娠可能な年齢を考えると、その2~3年の占める割合はかなりウェイトが大きいと考えるべきでしょう。

女性の生殖機能は、男性に比べて、成熟した後、急激かつ早い段階で低下していきます。
あるデータでは、30歳を超えると、女性の妊娠能力は毎年3.5%ずつ低下していくという報告もあります。

つまり、誰でも1人目よりは2人目のほうが授かりにくいということ。
年齢に逆らうことはできませんが、積極的に体の調子を整えて、老化のスピードを遅らせることは可能です。
是非、本書を活用して妊娠力の維持、アップに努めてください。

原因2産後の体型、ライフスタイルの変化

産後の体重増加や骨盤のゆがみを引き起こす姿勢の習慣などで、下半身の血流が悪くなり、子宮環境が低下している可能性があります。
今一度、ご自分の体について見直し、体を良い状態に整えてあげることで、妊娠の可能性を高めることができます。

また、初めての育児によるストレスが溜まっていることも考えられます。
赤ちゃんの授乳のために昼夜問わず熟睡できない生活が、自律神経のバランスを崩す原因となることも。

核家族化の進んだ現代は、祖母の手を借りることもままならず、仕事に忙しい夫を頼りにすることもできなくて、お母さん一人で育児に奮闘して心身ともに疲れをためてしまいがちです。
また、子育て優先でタイミング良く夫婦生活を持つのが難しいという事情もあるでしょう。
そんなときは、第二子を焦らず、今目の前にいる赤ちゃんの育児に専念してください。
多少年齢が上がっても、本書でご紹介している“努力のツボ”さえ知っていれば、妊娠能力の低下をゆるやかにすることができますので、心配しすぎないことです。

原因3第一子出産後の母体のトラブル

分娩後は、「悪露」と呼ばれる出血が1ヵ月近く続きます。
その間はナプキンを当てたり、入浴できずシャワーのみになったりするため、膣周辺の清潔を保つのが難しく、子宮内膜炎や卵管炎を起こすことも。
これが第2子不妊の原因となっているケースもあるようです。
「出血が700cc以上あった」
「胎盤剥離に20分以上かかった」
「分娩後、発熱した」
など心当たりのある方は、現在もトラブルを抱えていないか、一度検査してみても良いでしょう。

原因4もともと不妊原因があった

「一度は妊娠したのだから、不妊の原因はない」と決め付けるのは早計です。
第二子がなかなかできず検査してみたところ、もともと不妊原因を抱えていたにもかかわらず、幸運にも妊娠・出産できたというケースも結構あるのです。

たとえば、軽度の子宮内膜症があった場合、月経の止まる妊娠中は内膜症の進行もストップしますが、産後症状が進行して、妊娠しにくくなる可能性もあります。多少、ホルモンバランスが悪くても、食生活に問題がなく、規則正しい生活をしていたから、第一子は妊娠できたのかもしれません。

一度は「若さ」と「性交渉のタイミング」によって不妊原因をカバーできたとしても、そこから年齢が上がれば、妊娠するためにより努力が必要となるのは想像に難くないでしょう。
産後の「月経」や「おりもの」の変化、基礎体温のチェックを通じて、気になる点があるなら、早めに婦人科を受診してください。
発見の遅れは治療の遅れにつながり、それだけ子宮や卵巣の老化も進んで、妊娠の確率を下げることになってしまうでしょう。


先生の豆知識コラム

川上智史

北里大学院医療系研究科医学
専攻博士過程修了医学博士

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