「男性不妊」と呼ばれる3つのパターン

男性編

「男性不妊」を正しく理解しましょう

●「男性不妊」と呼ばれる3つのパターン

主に男性側に赤ちゃんができにくい、自然妊娠が難しい医学的な要因があることを、「男性不妊」と呼んでいます。
その原因はさまざまである上、それぞれに改善法や対処法も異なります。
まずは、「男性不妊」を正しく理解していきましょう。

「男性不妊」は、大きく分けると、以下の3つに分類できます。


精子形成障害

精子が精巣でつくられるプロセスに何らかの問題があるケース。
男性不妊全体の約9割を占めると考えられるが、原因の約6割は不明と診断される。
その際は、決め手となる治療法はなく、造精機能を阻害していると考えられるストレスや日常生活の習慣を取り除いたり、食生活を改善して造精機能をアップしたりといった改善の努力が必要。

主な診断名
乏精子症精液1mlあたり平均で6000万個いる精子が2000万個以下しかいない
無精子症精液の中に精子が1個も確認できない
精子無力症精子数は平均以上でも、運動性の低いものが5割以上ある

精子通路障害

精子を体外に放出するプロセスに何らかの問題があるケース。
造精機能は働いており、多くは精管に問題のある場合が多い。
手術や顕微授精などの外科的処置が必要。

主な診断名
精管閉鎖先天的に精管がない、ヘルニアの手術の後遺症、性病が原因の精巣や精嚢の炎症などで精管が詰まっているなど
逆行性射精尿道から膀胱へと精液が逆流する状態。多くは先天的なものだが、前立腺の手術歴や糖尿病が原因のケースも

性機能障害

精子の状態は良好でも、夫婦の性生活がうまくいかないケース。不妊に悩む3割近いカップルが、「性機能障害」の問題を抱えているというデータも。
心身両面の原因が考えられるが、その多くはストレスなどの心理的要因。
バイアグラなど薬の服用という手段もあるが、エクササイズやマッサージなどで勃起力を高める努力もできる。

主な診断名
勃起障害いわゆるED。マスターベーションでは勃起するのに、セックスでは勃起しない、あるいは勃起が持続しない状態
射精障害早漏や遅漏、マスターベーションでは射精できても膣内射精不能などのケースがある。間違ったマスターベーションが原因となっている可能性があるため、正しい刺激の与え方を訓練すると改善することも

すでに検査で「男性不妊」と診断された方も、これから検査を検討されている方も、まずは正しい知識を持つことが、改善への努力の第一歩となります。
初めは辛いかもしれませんが、ご自分の抱えている(抱えているかもしれない)「症状」と真摯に向き合ってください。

当たり前のことですが、「男性不妊」はあなたの「人格」や「男性としての能力」を否定するものでは決してありません。
中には先天的な場合もありますが、「糖尿病」や「高血圧」といった他の内科的疾患と同様、これまでの間違った「生活習慣」によって、かかってしまった「病気」とも言えるのです。

本サイト内では、運動、マッサージ、食事によって、「子宝を授かる」体質に改善する方法を詳しくご紹介しています。
是非、パートナーのご協力も得ながら、二人で「妊娠・出産」の夢を叶えるために、行動してみて下さい。


先生の豆知識コラム

川上智史

北里大学院医療系研究科医学
専攻博士過程修了医学博士

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