卵巣機能を高める整体マッサージ療法として、「ボーンスクイズメソッド」があります。質の良い卵子を排卵するために、卵巣への血液供給を増加させ、さらに子宮環境も良くすることを狙いとして行なうマッサージのことです。
血液やリンパ球、免疫細胞などはすべて骨髄で作られます。ボーンスクイズメソッドではその体のメカニズムに注目し、血液生産の盛んな「腸骨」「大腿骨(だいたいこつ)」といった部分をやや強めに刺激し、下半身全体の血行を促していくのです。
免疫細胞にも働きかけるため、自律神経のバランスも整えられ、冷え性改善にもつながっていく、妊娠を望む人は是非知っておきたいマッサージと言えるでしょう。
ボーンスクイズメソッドは、不妊改善の一環として病院で専門の技術者に施術を受けるのが一般的ですが、これは保険がききませんし、最低月2回は通うのが望ましいとされるため、お金と時間の負担が大きくなります。
そこで、本書では、ボーンスクイズメソッドの理論を取り入れた、「めん棒」を使って自宅で簡単に行なえるマッサージをご紹介したいと思います。
●はじめに
卵巣機能をアップし、質の良い卵子や受精卵をつくるためには、生理の直後から排卵前までにかけてマッサージを行なうのが、もっとも効果が期待できます。
●用意するもの
めん棒(両手で持って足の上を転がせるくらいの細長いタイプのもの。なければ、ラップの芯でも可)
●やり方
基礎体温のリズムに問題がある方は、特にこのマッサージはお勧めです。
低温期と高温期の境目がはっきりして排卵日がわかりやすくなった、短めだった高温期が正常な長さになったなどの、排卵障害が好転した例が複数報告されています。
月経のリズムを正常に整えることは、妊娠への第一歩。排卵日がわかることで、妊娠の可能性を上げることができますし、黄体機能を刺激して高温期をしっかりつくることで受精卵の着床から妊娠の維持を促すこともできるのです。
注)持病のある方、不妊治療で投薬中の方は、かかりつけの医師にご相談のうえ、実践してください。
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